任意整理について

ここでは、債務整理の中でも一番多く利用されている任意整理について詳しくご説明します。

任意整理とは

任意整理とは、弁護士が代理人としてご本人と貸金業者や信販業者との間に入り、裁判所などを挟まず、あくまで話し合いを前提にして、今よりもラクな方法で返済をしていくように交渉していく手続きです。

具体的にどのようなメリットがあるかは次のとおりです。

任意整理のメリット

1.まずは業者の請求が来なくなる

任意整理を行う場合、まずは弁護士が業者に対して受任通知を送り、ご本人の代理人として任意整理を行うことを通知します。

貸金業法という法律があり、上記の通知を行った後は、その通知を受けた業者は正当な事由がなければご本人に直接請求行為が出来なくなります。

また、それだけでなく任意整理の和解交渉が終わるまでは基本的に業者への返済はストップするので、毎月毎月苦しんでいた返済が一時的に失くなって、精神的にとても安心することができます。

2.将来的な利息がカットできる

2つめのメリットは、将来的な利息がカットできるケースがほとんどである点です。

例えば、今まで100万円の借金を年利18%で借りていたとすると、年間18万円の利息を払うことになります。月々だと1万5000円が利息になるので、仮に毎月の返済額が2万円だったとすると、そのほとんどが利息として取られてしまい、元本は5000円しか減らないことになります。これでは返しても返しても借金は減っていきません。

しかし任意整理を行うと、ほとんどのケースでは将来的な利息をカットして、今後は元本だけ返済していけば良いということになります。

上記の例で言えば、返済総額は倍に近いくらい変わってくることになります。

3.数年間にわたる分割払いにできる

上記2のように利息をカットすることで元本のみの返済となりますが、それに加えて長期の分割払いに応じてもらうよう交渉がほとんどのケースで可能です。

例えば100万円を元本のみ、6年間で返済していくという和解をすると月々の支払いは1万6000円程度となります。

返済額が少なくなるだけでなく、その支払いの全てが元本に充当するので、とても楽になります。

任意整理に関するデメリット

信用情報に登録されてしまう

上記のとおり、返済がとても楽になる手続きではありますが、ひとつだけデメリットがあります。

それは、弁護士が間に入って任意整理をすることによって、その情報が信用情報機関に登録され、当分の間新しい借り入れやクレジットカードの作成が困難になってしまうことです。

交渉次第で結果が変わってしまう

任意整理は、あくまで弁護士と貸金業者が個別で話し合う、任意の手続きです。

その為、貸金業者に対して利息をカットしたり分割払いにしてもらうよう強制できるものではなく、あくまで任意で和解に応じてもらうに過ぎません。

そのような債務整理方法ではありますが、ほとんどの貸金業者は任意整理に応じてくれている状況です。

もっとも、何回までの分割払いに応じてくれるかは、その都度の交渉によって変わってきます。現在はおおむね60回までの分割払いには応じてくれる業者が多いですが、時には36回や48回などでした応じてくれない場合もあります。

また長期分割に応じてくれないばかりか、中には全く利息をカットしてくれなかったり、分割に応じてくれない会社もあります。

そういった会社はかなり少数派で、そのほとんどは中小企業ですが、上記のように必ずこうなります、とご依頼時に断言できないことが任意整理のデメリットのひとつです。

任意整理に向いているのはこんな人

任意整理で支払う金額がを毎月きちんと支払うことができる方

任意整理は、大抵の場合各社無利息、60回払いの支払いとなることが平均的です。

そうすると、今の借金総額を60で割った金額を月々の支払い金額と想定すれば良いことになります(もちろん、上記のとおり確実とは言えませんが)。

例えば、借金総額が300万円であれば、月々の支払いは大体5万円くらいになると予想できます。

その金額が毎月確実に支払える状況であれば、任意整理手続きが向いていると言えます。

それが難しければ、個人再生や自己破産を検討することになります。

家族にバレてしまうことを避けたい方

任意整理以外の債務整理(自己破産や個人再生)は裁判所に同居人の給与明細や家計状況などを提出をしなければならないことがあるため、場合によっては家族に債務整理のことを伝えなければ進められないこともあります。

その点任意整理の場合は、話し合いだけで進むのでそのような書類を提出することはありません。また債権者に家族の情報を伝えなくとも和解をすることが出来ることがほとんどなので、どうしても家族に内緒にしておきたいという人は、任意整理の方が良いかもしれません。

債務整理の対象から外したい相手がいる方

任意整理の特徴のひとつとして、債権者ごとに債務整理するかどうかを個別に選べることです。

例えば、クレジットカードは1枚だけ残したいので、それ以外だけ任意整理をして、最後の1枚はそのまま今までどおり支払い続ける、といったことが可能です(もっとも、そのカードはいずれ審査で使えなくなってしまう可能性はありますが)。

任意整理意外の手続き(自己破産、個人再生)の場合は、基本的に全ての債権者を手続きに加えて、平等に扱う必要がありますので、このような柔軟な方法を取ることは出来ません。

自己破産や個人再生手続きの条件を満たせない方

自己破産や個人再生は任意整理よりも強力な手続きであるため、いろいろと厳しい条件が定められています。

例えば自己破産ですと、借入の主な理由がギャンブルだったり、浪費だったりといったことはNGとされています。

また宅建士や警備員の方は、自己破産によって一度仕事をやめなくてはならないなどのデメリットがあります。

その点、任意整理というのは法律で条件が決められているわけではありません。どのような借入の理由であっても、どのような仕事であっても、貸金業者が和解に応じてくれればそのまま進めていくことができます。

任意整理手続きの流れ

STEP1 貸金業者へ受任通知を送付

まずは弁護士が代理人となったことを各業者に伝えます。

STEP2 毎月の返済がストップ

ご依頼後は、任意整理の和解をするまでは貸金業者への返済はストップとなります。受任通知を送っているので、業者から直接依頼者の方へ電話がかかってくることはありません。

STEP3 費用の積立

業者への支払いがストップしている間を利用して、任意整理の費用を積み立てて頂きます。

積立額はご本人の無理ない範囲で、相談し流ら決めていくのでご安心ください。

STEP4 和解交渉

費用の積立が終わったら、弁護士が貸金業者に対して和解交渉を始めます。

和解の内容は、原則として将来の利息を全てカット、60回以上の分割払いを目指して進めて行きます。

STEP5 和解成立

交渉がすすみ、和解が成立したら、その内容をしっかりと文書に残した和解書として作成し、お互いが押印をします。押印は代理人である弁護士が行います。

STEP6 返済開始

和解して負担が軽くなった返済額を、毎月支払って行きます。

当事務所の費用について

当事務所の任意整理費用は以下のとおりです。

基本報酬 1社あたり 40,000円(税別)